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第5回企画展 石巻市博物館×武蔵野美術大学

「民具のデザイン図鑑-くらしの道具から読み解く造形の発想-」

概要 本展で展示する民俗資料は、武蔵野美術大学 美術館・図書館が美術資料のひとつとして所蔵する民具で、その規模は9万点を超えます。民具とは、一般の民衆が日々の暮らしのなかで生み出し、使い続けてきた暮らしの造形資料です。
 民具コレクションとしては日本屈指の規模を誇る武蔵野美術大学のコレクションと、石巻市博物館所蔵の民俗資料のコラボレーションによって、民具のデザインの魅力と石巻の民具の特色を知ってもらうために企画しました。そうした民具に対して、本展では次の3つの視角を設定します。
 
①日常的な労働や身の丈にあった生活に即した造形(かたちと身体性)
②デフォルメされた造形が意味を生み出し、共有する造形(ユーモアと図案)
③自然に宿る精霊や神仏を表現し、その精霊を暗示する造形(見立てと表象)
 
石巻市博物館の民俗資料は、東日本大震災で被災して文化財レスキューされ、保存のための安定化処理を終えて、現在は市内収蔵施設において経過観察と整理作業が継続されています。今後は、地域文化を示す貴重な資料として、展示や普及活動のために積極的に活用していきます。本展をきっかけとして、文化財レスキュー活動によって救われた貴重な民俗資料についても知っていただければ幸いです。
会期令和5年5月27日(土)~8月20日(日)
会場石巻市博物館
観覧料一般600円/高校生400円/小中学生200円
※上記料金で常設展も観覧できます。
※20名以上の団体は2割引
主催石巻市博物館
監修武蔵野美術大学 教授 加藤幸治
特別協力武蔵野美術大学 美術館・図書館
協力武蔵野美術大学共同研究「美術大学における民俗資料の活用をめぐる基礎的研究」
後援tbc東北放送、ミヤギテレビ、khb東日本放送、仙台放送、NHK仙台放送局、河北新報社、三陸河北新報社(石巻かほく)、石巻日日新聞社、ラジオ石巻FM76.4、一般社団法人石巻観光協会、一般社団法人石巻圏観光推進機構
関連企画
オープニング記念 学長トーク「美術の豊かさ、デザインの可能性」
語り手 樺山祐和 武蔵野美術大学学長
日 時 令和5年5月27日(土)9:30~
場 所 マルホンまきあーとテラス 企画展示室前ロビー
※申込不要、参加無料
 
 武蔵野美術大学学長に、自身の油絵の画業と大学での美術教育、絵本制作と民具などについて、ざっくばらんに語っていただく美術放談。
関連企画
トークセッション「民具とデザインでこんなこともできる!
         美術大学から提案するコレクションの可能性」
パネリスト 加藤幸治 武蔵野美術大学教授/武蔵野美術大学 美術館・図書館副館長 
      杉浦幸子 同 芸術文化学科教授
      西川 聡 同 工芸工業デザイン学科教授
      大石啓明 同 デザイン情報学科准教授
コ メ ン ト 神野善治 日本民具学会会長/武蔵野美術大学名誉教授
日   時 令和5年7月1日(土) 13:00~15:30
場   所 マルホンまきあーとテラス 小ホール
定   員 300名
参 加 費 無料(申込不要、当日会場へお越しください。)
 
 地域の生活文化を伝える民具は、美術とデザインの制作や教育においても、造形のアイデアやヒント、直感などを与えてくれます。武蔵野美術大学の研究者や作家の実践から、今後の博物館の民俗資料の可能性について考えてみたいと思います。
関連企画
ワークショップによる展示「民具のその先へ」
企   画 鈴木康広 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授
      加藤幸治 武蔵野美術大学教授/武蔵野美術大学 美術館・図書館副館長
      山内優仁 東京大学大学院博士後期課程
日   時 令和5年8月8日(火)~8月20日(日)
場   所 マルホンまきあーとテラス 企画展示室前ロビー
協   力 重吉興業株式会社
 
企画展の関連企画として、武蔵野美術大学の空間演出デザイン学科の学生や卒業生たちが、5月から石巻市内でフィールドワークを行います。そして地域文化と民具について問いを深めながらワークショップの過程で作品制作をし、展示します。

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